医学部の小論で出題されることの多いテーマ【まとめ】
- 2018.08.14
- 小論・面接対策
医学部の小論でよく出題されるテーマ
医学部の小論文の試験は様々なテーマの中から出題される。
基本的に医療関係から選ばれるが、大学によって様変わりするのが特徴だ。
例えば先端医療がテーマとして選ばれる場合もあれば、安楽死など死にまつわる哲学的なテーマが出題されることもある。
ただし、出題されやすいテーマは以下のものが大半だ。
- 死生観
- コミュニケーション
- 先端医療技術
- 高齢社会や介護問題
詳細は後述するが、これらのテーマは対策しておくと良いだろう。
死生観
まず始めに押さえておきたいのが死生観に関するテーマだ。
主に尊厳死や安楽死にまつわる内容である。
これらは人それぞれ考え方が異なるため、答えが存在しない哲学的なテーマといえるが、出題する大学も少なくないので注意が必要だ。
現在は日本でも盛んに議論されているテーマのため、関連する書籍や論文も多数出回っている。
ただし、このテーマについては自分の意見が重要になる。
与えられたテーマを更に深堀りし、自身の考えを交えながら総論へ導く必要がある。
出題された時に備え、ネットでニュースや書籍などを調べたり、自分なりの意見を持っておくと良いだろう。
医師と患者のコミュニケーション
これまで医師に求められていたものは治療技術や臨床知識・経験であったが、今後は更にコミュニケーション力も必要になってくる。
患者を様々な面からサポートするスキルが医師に求められているからだ。
そのため、医師と患者のコミュニケーションに関するテーマが出題されることもある。
患者本人はもちろん、患者の家族とどのような関係を築くか、どうやってサポートしていくかなど、関係性についての論文を書くことになる。
なお、このテーマも自分の考えが重要になってくるだろう。
与えられたデータを読みとるだけでは問題の本質が見えてこない。
そこに自分の考えを加え、最良と思われる結論へと導く必要がある。
しっかりした考えを持っていないと、執筆するのが難しいテーマといえるだろう。
先端医療技術
3つめが先端医療技術に関わるテーマだ。
例えばIPS細胞・ES細胞などいた再生医療関連や、クローン技術、卵子の凍結保存など、ニュースでも話題となっている分野から出題される。
比較的出題されることが多く、人によっては書きやすいテーマといえる。
逆に日頃からニュースや書籍をチェックしていないと、全く浮かんでこなかったり、ほとんど書けないだろう。
普段からニュースを見る習慣がある人なら問題ないが、そうでないなら確認する癖を付けよう。
医療関係のニュースのみで良いので、毎日チェックすることをおすすめする。
こまめに見ておけば、いざ出題された時に戸惑わずに済むだろう。
高齢社会における医療と介護問題
現代は少子高齢化やそれに伴う医療・介護が問題となっている。
社会保障費の支出増加や老老介護などがポピュラーだ。
これらの問題に対して早急な対策が求められているが、実は高齢化社会・介護にまつわるテーマが出題されることもあるのだ。
このテーマは、統計やグラフを分析して問題点を洗い出し、解決策を導き出すことが必要になる。
幅広い解決策が考えられるが、その中から最適な解を見つけ、結論へと繋げていく。
そのため、データの分析力が求められるだろう。
ただし、納得できるだけの根拠を示したり、場合によっては自分の意見を加えることが必要だ。
そういった意味では、難易度の高いテーマともいえる。
医療に関する基本的な用語はあらかじめ押さえておくことが大切
一方、論文の中では医療関係の単語を多用することになる。
多少は対策しておきたいところだが、難しい用語を覚える必要はない。
以下のような用語を押さえておけば十分だ。
- 尊厳死
- トリアージ
- 再生医療
- 老老介護
- 終末期医療
医療に詳しくない人でも一度は耳にしたことがあるだろう。
これらは新聞やテレビでも取り上げられたり、単語として使われることが珍しくない。
つまり一般の人も知っている医療用語を押さえれば大丈夫なのだ。
わざわざ一から勉強する必要はないし、その時間を他の科目に当てたほうが良いだろう。
専門用語を使うことで論文の見栄えが良くなるし、読み手にも意味が伝わりやすくなる。
逆に独特の表現を用いるのは禁物だ。
用語の意味を理解し、適切に使うことが重要である。
テーマによっては高度な英数理の知識が必要になる場合もある
小論文のテーマとなりやすいのは以上の4つだが、医療に関連したテーマであることは共通している。
医療に関連した情報を逐一チェックしている人なら、どのテーマも難しく感じることはないだろう。
ただし、テーマによっては高度な知識が求められる。
例えば先端医療は化学や物理の知識が必須だし、資料や統計を分析するテーマだと数学の知識が欠かせない。
もし問題文が英語だった場合、高い英語力が求められるだろう。
死生観など一部は例外だが、どのテーマが出題されるかは当日まで分からない。
点を落とさないためには、理科だけでなく英語・数学もしっかり勉強しておきたいところだ。
どの大学も小論文は必ず出題してくるので、苦手な人は書き方も覚えておこう。
なお書き方は別記事で解説しているので、そちらを参考にしてほしい。
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