意外と知られていない?AO入試と一般推薦の違い

意外と知られていない?AO入試と一般推薦の違い

AO入試と一般推薦の違い

AO入試は各大学が独自に様々な選考方法を取り入れている。
それが面白い点であるが、医学部の入試は他にも色んな方法がある。
例えば一般推薦もその一つだ。
取り入れている大学は限られるものの、指定校や地域枠よりも利用しやすい。

だが、AO入試と一般推薦は何が違うのだろう?同じに見えるかもしれないが、実は異なる部分が非常に多い。
その違いを以下で詳しく解説していく。

AO入試は学力以外の部分も合格に関わってくる

まず異なる点だが、学力以外と関わってくる点に気を付けてほしい。
AO入試は学力の重要性が低く、さほど勉強ができなくても問題はないレベルといえる。
大学によってスキルや経験が優遇されているため、仮に模試の結果が悪かった人でも合格できる可能性はある。

では一般推薦はどうかというと、少し事情が変わってくるのだ。
一般推薦についてはテストの重要性が高く、学力レベルが低いと不合格になることも珍しくない。
センター試験の得点率も高い数字が求められるため、平均以上の学力が必須になる。

ただし、AO入試も試験が全部パスされるわけではない。
必要な科目数が少なくて済むものの、大学によっては学力のウェイトも高くなってくるからだ。
無対策というわけにもいかないため、ある程度は勉強する必要があるだろう。

AO入試は併願ができない

一般入試や一般推薦は、様々な大学を併願することができる。
「何を当たり前のことを言ってるのか」と思うかもしれないが、AO入試の実情を知ったらそうも言えなくなるだろう。
AO入試には併願という考え方そのものが存在しないからだ。

併願できないことから、滑り止めという概念も無いに等しい。
大学受験は数校併願するパターンが当たり前で、第一志望が落ちても第二志望に合格すれば良い、という人も多いだろう。
しかしAO入試は併願が難しいので、落ちたらその時点で終わりと考えてもおかしくはない。
併願できないことは大きな足かせとなるだろう。

一般推薦は条件を満たせば基本的に誰でも受験可能!

AO入試は出願条件が厳格に定められていることも多い。
しかし、条件が厳しい大学もあるため、実際に受験できる人は少ないだろう。
AO入試の知名度が低い理由もこの辺にあると考えられる。

対する一般推薦は実施している大学が少ない。
だが全国どこに住んでいようが、どの高校を卒業していようが出願することが可能だ。
出願条件は大学により変わるものの、AO入試と比べて遥かに優しいし、満たしていれば誰でも受験できるようになっている。

出願条件は医学部を選ぶ際のファクターとなりうるが、条件が厳しいAO入試と優しい一般推薦なら、どちらが候補に入るだろうか。
もう明白だろう。
確実に合格したいなら、当然一般推薦をおすすめする。
誰にでも門戸を開いているのが一般推薦の魅力といえよう。

一般推薦は学力も重要になってくる

ただ、一般推薦は出願条件が優しい反面、一般入試と同じく学力が合否に大きな影響を与える。
先に少し触れたが、学科試験のウェイトが大きくなっているのだ。
大学によっては一般入試より高い学力が求められるし、センター試験の得点率も90%前後が必要となる。
AO入試では、自身の経験やスキルが求められる点を考えると、相反する入試方法といえるのではないだろうか。

しかし、学力と経歴のどちらが伸ばしやすいかと言えば、やはり学力だろう。
そうすると一般推薦の優位性が際立ってくる。
勉強は大変だが、学力で勝負できる点はAO入試にはないメリットだ。

利点・欠点を考慮して選ぼう

基本的におすすめできるのは一般推薦だが、経歴とスキルを活かせるならAO入試のほうが適しているだろう。
どちらを選ぶかは個人次第ではあるものの、それぞれの違いを知り、利点や欠点も考慮して判断することが重要だ。