一般推薦を狙う医学部受験生必見!志望理由書の書き方
- 2019.09.08
- 一般推薦について
医学部の一般推薦やAO入試では志望理由書の提出を求められることが多い!
医学部の入試では面接の際に志望理由を聞かれることが多い。
ただ、面接の流れで聞かれる程度のため、その時までに考えておけば問題はないともいえる。
しかし、推薦やAO入試で受験する場合は注意が必要だ。
全ての大学で志望理由書の提出を求められるからである。
志望理由書を書いた経験がある人は少ないかもしれない。
基本的に一般入試では求められないため、存在すら知らない人もいるだろう。
一方の推薦・AO入試では、どの大学でも志望理由書の提出が必須となっている。
そのため、推薦やAO狙いなら書き方を覚える必要が出てくるだろう。
書いたことがない人は大変そうに感じるかもしれないが、実はコツさえ掴めば簡単に書ける。
詳しくは以下で解説しているので、志望理由書を書く必要に迫られたら参考にしてもらいたい。
志望理由書を書くときは「起承転結」を意識して書く
物語は「起承転結」が重要だが、これは志望理由書も同じである。
まずは”起”より始まり、結論として”結”へと繋げていかなくてはいけない。
ただし、志望理由書における起承転結は少々ニュアンスが違う。
具体的にまとめると、以下の内容を意識すると良い。
なお括弧内は大まかな文章ボリュームの目安だ。
- 起…その大学で学ぼうと考えた理由・きっかけ(2割程度)
- 承…医師を目指そうと思った理由や出来事(3~4割)
- 転…どんな医師になりたいか、社会へどう貢献したいか(3~4割)
- 結…その大学を志望する理由や医師を目指す熱意(1割)
まず起だが、その大学を選んだきっかけを2割ほど書く。
次の承に当たる部分は医師を目指すことにした理由を盛り込み、転では自分が目指したい医師の姿や、社会貢献の考え方について書くようにする(それぞれ3~4割が目安)。
そして最後の結では大学の志望理由や、医師を目指す熱意を盛り込むと1割にまとめると良い。
この起承転結は志望理由書の基本フォーマットとなる。
ただ、いきなり文章にするのは難しいと思うので、それぞれ要点を箇条書きにしてみるのもおすすめだ。
起承転結を意識して書けば、途中で詰まることも少なくなるだろう。
読み手に好印象を与えられる志望理由書の書き方
しかし、志望理由書は読んでもらう必要がある。
仮に目を通してもらうことはできても、担当者の心に響かなければ、推薦入試を選んだ意味がないだろう。
そのため、志望理由書を書く時は読み手のことを考えることが大切だ。
好印象を与え、記憶に残せるような内容にしなくてはいけない。
そのために注意するべき点を以下で解説する。
学校の志望動機を一番最初に書く
まず考えておきたいのが、志望理由書を書く順番だ。
上で起承転結について触れたが、最初に志望動機を書いたほうが良い。
先に埋めておくことで、後に続く医師の理想像など他の内容を書きやすくなる。
志望理由書は決まったフォーマットがないため、基本的に書く順番は自由だが、志望動機を最初と覚えておこう。
志望動機が浮かばない人も中にはいると思う。
もし当てはまるなら、書き始める前にじっくり考えてみることをおすすめする。
志望動機が曖昧なままだと、いざ書こうとしても書くことができない。
最初の一文すら出てこない場合もあるだろう。
そういった事態を避けるには、志望動機をはっきりさせることが大切である。
簡単にでも構わないので、一度書き出してみたり、下書きするのも良いだろう。
なぜ医師になりたいのかを明確に書く
どうして医師を目指すのだろうか。
医学部を選んだ人は、必ずその理由があるはずだ。
すぐに出てこない人だっているかもしれないが、明確にすることは何よりも大切だ。
志望理由書には医師を目指す理由を書く必要がある。
しかし、ぼんやりしたままだと言葉が出てこないだろう。
このため、医師にになりたい理由を先に書き出してみるのも良い。
どんどん深堀りしていけば明確な理由が浮かんでくる。
それをができたら志望理由書を作っていこう。
ちなみにだが、医師になりたい理由を明確にすれば、今後のモチベーション維持にも役立つ。
挫折しそうになった時に思い返せば、自分を奮い立たせることができるからだ。
医師を目指す理由はずっと心に留めておいてほしい。
どういう医師になりたいのかも明確にしておくとベスト!
もう一つ明確にしておきたいポイントが、自分が目指したい医師像だ。
なぜ医師を目指すか明確にすることは当然大切だが、医師として働く将来の姿・あり方を描くことも重要である。
これも曖昧だと、志望理由書の”転”が埋まらなくなってしまう。
「こういう医師になりたい!」と、はっきりさせることが必要なのだ。
もし浮かばない時は、一度イメージングすると良い。
10年・15年後の自分を思い描いたり、理想の医師を想像してみることだ。
これでも難しい時は、病院で先輩医師の働く姿を見てみると良いだろう。
実際に目で確認すれば、自分が将来あるべき医師像が浮かんでくるはずだ。
また、志望理由書には社会へどう貢献できるかも書き入れると良い。
医師は基本的に社会貢献する職業だ。
自分が医師になった時、社会へ与える(与えたい)影響を書いておけば、「お、この人は自分の考えをしっかり持ってるな」というように、学校側から一目置かれる可能性がある。
手間は増えるが、推薦で合格を勝ち取りたいならおすすめだ。
最後に全体のまとめを簡潔に書く
そして”結”は全体のまとめを書くパートだ。
自分の主張を再度まとめ、結論を導く。
非常にシンプルな部分だが、最も重要だといっても過言ではない。
まとめの内容次第で合否がひっくり返る可能性すらある。
完璧な文章が仕上がるまで何度も下書きしても良いくらいだ。
ただし、まとめが長文になっては意味がないだろう。
結論のパートであるから、簡潔にしなければならない。
ボリュームとしては全体の1割が目安だ。
例えば志望理由書が800字(原稿用紙2枚)なら、まとめは80字前後で良い。
あまりに長文だと伝えたい内容が曖昧になるし、読み手の印象に残らなくなるので注意してもらいたい。
字は読みやすい字で丁寧に書く!
以上が志望理由書を書くコツだが、書く時は字にも気をつけよう。
字が汚いと読みづらくなるばかりか、読み手に良い印象を与えることができない。
やる気を疑われる可能性も出てくる。
私は字が汚いほうで自信はない。
しかし、志望理由書だけは読みやすく、丁寧に書くことを意識した。
清書する前には下書きをして、書き方を何度も練習している。
更に原稿用紙1枚あたり30分程度の時間をかけた。
そのおかげか、面接の際に志望理由書が話題になって、「字が綺麗だね」と褒めてもらえたのは自慢だ(当然内容も褒められた)。
逆に字が汚いまま提出していたら、志望理由や熱意が伝わらなかったかもしれない。
字が下手な人もいると思うが、志望理由書だけは時間をかけて丁寧に仕上げてほしい。
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