時間のかけすぎはNG!!医学部の小論対策について

時間のかけすぎはNG!!医学部の小論対策について

医学部の小論対策は時間をかけすぎるのは絶対NG!

医学部の試験では、一般入試と各種推薦とも小論文が課せられる。
大学により重要度は変わるものの、時間をかけすぎないように気を付けてほしい。
小論文を書いたことがない人や、苦手な人も少なくないと思うが、効率よく書くことが求められる。
小論文の試験は時間が定められており、時間内に書くことが必須だからだ。

特に推薦入試やAO入試の場合、学科試験よりも重視される傾向にある。
これらの入試方法は学科試験の科目が少ない一方、面接や小論文のウェイトが大きくなっている。
このため、小論文がボロボロだと落ちる可能性が高くなるのだ。
それくらい重要性が高いため、小論対策は必須といっても良いだろう。

ただし、学科試験の成績が悪いと小論文の結果が良くても不合格になる。
足切り突破すら困難になるから、この辺りのバランスを取らなくてはいけない。
小論対策に時間を掛けすぎるのも問題だ。
スケジュールを立て、学習の合間に対策することが望ましいだろう。

小論文を書くときに押さえておきたいポイント

問題は小論文の書き方だが、苦手な人は1文書くのにも相当時間がかかると思われる。
しかし、コツを押さえておけば書きやすくなる。
練習も必要だが、以下の3つを意識すると良い。

  • 序論・本論・結論の3段構成にする
  • 客観性や論理性を意識して書く
  • 課題によって書き方のタイプを変える

小説や感想文などは起承転結の4段階になるが、小論文の基本的な構成は3つだ。
これを意識すれば構成もすぐ浮かんでくるだろう。
ただし、客観性や論理性を意識して書いてほしい。
(指定された場合を除き)主観が入ると論文ではなくなってしまう。
あくまで中立的な視点から述べ、文章にすることが大切だ。

なお、医学部の試験では大学ごとに問題・課題が決められているが、同じ書き方ではトンチンカンな小論文に仕上がってしまう。
このため、課題ごとに書き方を変えてみよう。
後述するが、3タイプに分類すれば書きやすい。
小論文が苦手な人は、まず論文のタイプを意識して書いてみると良いだろう。

「序論・本論・結論」の三段構成を守って執筆する

まず構成を覚えておくことが重要だ。
先に触れた通り、文章は起承転結が基本となっているが、小論文は序論から始まり、本論へと続き、そして結論で締められる。
この基本を覚えておけば、大幅に減点されたり構成が崩れてしまうこともないだろう。

実は私自身も論文は苦手だったが、これを意識することでスラスラ書けるようになった。
それこそ幾度となく練習したし、先生に添削してもらったこともある。
とにかく場数を踏んで克服したが、小論文が苦手な人や、書けない人は、そもそも基本構成を守れていないパターンが多い。

例えば序論と本論のみであったり、いきなり本論から入ったりなど、論文としては支離滅裂な内容になっているのだ。
しかし基本構成ができていないと、読み手も途中で投げ出してしまうだろう。
いずれにせよ3段構成を意識するべきだが、これを起承転結に置き換えて考えてみるのも良い。

  • 序論…導入部(起)
  • 本論…本文(承・転)
  • 結論…まとめ(結)

序論で伝えたいことをまとめ、本論で詳細に触れる。
そして結論でまとめを書けば、立派な小論文の完成だ。
どのような課題で書くにせよ、これらを意識して書くことをおすすめする。

引用:https://kicho-navi.jp/recruit_-writing/

客観性と論理性を意識する

主観が入りすぎたものは単なる感想文でしかない。
小中学校で書いた人も多いと思うが、医学部入試で求められているものは論文だ。
この違いを把握していないと、いくら3段構成にしても感想文になりがちである。

論文は客観的なデータや事実に基づき、中立かつ倫理的な内容に仕上げるべきなのだ。
主観が入ると逆の結果になる(納得できない人が出てくる)ため、自分の意見を述べることは最小限にするべきである。
誰が読んでも納得できるものが論文だからだ。

また、説得力がなくてはならない。
小論文とはいえど、データの捏造や事実を捻じ曲げることは絶対にNGだ。
事実に基づいた根拠を示し、説得力を持たせるようにしよう。

小論文はタイプ別に分類すると書きやすくなる

大学は様々な課題の論文を出題しているが、最初に論文のタイプを決めると書きやすい。
一般的なものは主に以下の3つだが、大学によってはあらかじめタイプが決められている。
本番では問題文を読み、どのタイプに当てはまるか確認すると良いだろう。

タイプ1 意見論述型

まず一つ目が意見論述型だ。
このタイプの小論文はまず課題を要約し、論点を導き出して解決へと導く流れとなる。
序論で課題を述べて本文に論点を書き、結論の前に解決策を書くとスマートに仕上がる.

ただし、このタイプの論文は主観をいっさい排することが求められる。
もし主観を書いてしまうと、大幅減点になるか採点すらしてもらえない可能性がある。
感想文にならないように注意してほしい。

タイプ2 テーマ型

2つ目のタイプがテーマ型だ。
問題を明らかにし、解決策へと導く点は意見論述型と同じである。
最もポピュラーなタイプで、大半の大学が試験で導入している。
しかし、執筆するのは意外と難しいので注意が必要だ。

テーマ型は、内容によっては自分の意見を盛り込まないといけないし、そのもテーマについて詳しくないと書くことすら難しい。
自分の経験が求められる場合もある。
大学によりテーマの傾向も変わるため、事前に確認したほうが良いだろう。

タイプ3 資料分析型

最後が資料分析型だ。
人によってはこのタイプが一番書きやすいだろう。
提示された表やグラフ、統計などの各種データを分析し、論点や解決策、自分の意見などを盛り込んでいく。
資料が整っているため知識・経験は問われにくい。

ただし、資料を分析する能力が求められる。
データを見て、裏に隠された論点を読み取らないといけないからだ。
膨大な資料を提示されることもあるため、分析が苦手な人は注意が必要になる。
日頃から訓練し、慣れておくと良いだろう。