一般推薦でも重要!医学部とセンター試験の関係性

一般推薦でも重要!医学部とセンター試験の関係性

医学部の場合は一般推薦狙いでもセンターは重要!

大学の入試対策はセンター試験対策といってもおかしくはないだろう。
国立志望はもちろん、一部の私立でもセンター利用を実施しているからだ。
しかし、これはあくまで一般入試に限った話である。
一部の大学を除き、推薦入試狙いならセンター試験の対策をする必要はないといえる。

ただし、医学部に関してはこの常識が当てはまらない。
たとえ一般推薦であっても、ほぼ確実にセンター試験が課せられているからだ。
つまり推薦で受験する場合もセンターの対策が必要になるし、高い得点率も求められる。
大学のレベルにもよるが、国立では85%程度の得点率が必要になるのだ。
逆にそれでも合格できるか分からない場合がある。
確実にセンターを突破するなら、90%程度の得点率を目指したいところだ。
これは推薦入試でも一般入試でも同じである。

私立専願の場合はセンター試験は必要ないが…

センター試験を避けるため、私立専願にするという人も中にはいるだろう。
確かに一部の私立を除いて受ける必要がないし、その分の浮いた時間を他に費やすことが可能になる。
だが、私立専願であってもセンター試験はきちんと対策しておくべきだ。
主な理由は以下の3つである。

  • センター利用の私立が候補に入る(=私立併願は選択肢が狭まる)
  • 後から国立狙う場合でも移行しやすい
  • 私立専願は各大学に合わせた対策が必要になる

上で少し触れた通り、一部の私立ではセンター試験を利用している。
例えば順天堂大学や帝京大学がそうだ。
センター対策をしておけば、これらの大学も候補に入ってくるだろう。
その分浪人するリスクが低くなる。

また、後から国立を併願したくなった時でも移行しやすい。
逆にセンター利用を視野に入れない場合、後になって国立を狙うにしても一気にハードルが高くなる。
更に私立専願は各大学ごとの対策が欠かせないため、勉強に関しても特化しなくてはいけない。
逆にセンター利用を視野に入れるなら、各大学に合わせた対策は最小限で済む。
どちらにせよ、センター試験の勉強は行ったほうが良いだろう。

国立志望の場合は文系科目を後回しにしないように気をつける

センター試験で問題になるのは重点を置く科目だろう。
これは人それぞれの苦手科目も影響するが、国立の医学部を志望する人は文系科目にも勉強時間を割こう。
苦手だからと後回しにするのは避けるべきだ。
本番で失敗し、合否に多大な影響を及ぼす危険すらある。

確かに医学部は理系科目が重視されがちだ。
医師は様々な局面で理系の知識が求められるため仕方ないといえる。
しかし、国立大学の各試験は幅広い科目から出題されており、現代文や古文なども含まれている。
特に医学部は高い得点率が求められることから、文系科目もないがしろにはできない。
理系科目のみで9割近い得点率を上げるのは事実上不可能である。
苦手な人もいると思うが、早めに取り掛かることをおすすめする。

私立志望の場合は英語をないがしろにしないように気をつける

一方の私立だが、重点を置くべき科目はズバリ英語である。
こちらも文系科目のため、苦手な人は少なくないだろう。
しかし、私立は英語の対策が必要不可欠といっても良い。
逆に苦手意識を持っていると、試験の合否に影響が出てくるばかりか、後々で苦労することになる。

医学部へ入ると、様々な論文や書籍に目を通す機会が増える。
だが論文などの大半は海外発で、当然ながら英語で書かれている。
もし英語がギリギリで合格した場合でも、結局は英語から逃れられないのだ。

いずれにせよ、英語が苦手だと試験も苦労するし、入学後も苦労する。
これはどの私立へ入学しても同じだ。
求められる英語力は大学によるが、高校レベルの英語は身に付けておくべきだろう。