Column

10.呼吸法 表現 歌うこと


結論から言いますと、私の場合、呼吸法らしきものはやっていません。

必要ないのか、勝手に身につけたのか、のどちらかです。

とはいえ、私に関して、統計的には(人に見ていてもらいました)、

吐いている時間がほとんどのようです。

呼吸は意識すべきではありません。

4ウェイが5ウェイになってしまいます。

呼吸はすべての表現の基本となるものです。

ここからは「表現」ということが主体、

演奏者という立場だけでなく「役者」「演技者」としての立場も考えてのお話です。

1.リラックスを導く=呼吸を整える

ということで、「丹田法」とかいろいろあります。

まー深呼吸を「ゆっくり」「なんとなく」何回かやればよいと思いますよ。

ここが一番重要です。

すべての物事が始まる前に「リラックス」「平常心」「自然体」であること。

緊張感の無い状態は、

良い意味での開き直り。

集中する対象を限定するのは良くありません。

何かを意識しながら演奏というのも良くありません。

良い意味での気分散漫。

周りの音、状況のすべてが自然と体の中に入ってくる。

自己が外にも内にも開放されている状態

これがよいです。

2.息継ぎ

これが自然に出来るかどうかの問題です。

というかこれだけです。

歌えるものはすべて歌ってみるのが表現の基本で。

結果、常にゆっくりと息を吐き続け、

たまに息継ぎをするという仕組みです。

イメージがあって音があり、しかも同時進行です。

意識が入るのはだめです。

それが歌うということの目的です。

何かを歌えばすでに太鼓は鳴っているのです。

ドラムは鳴り続ける楽器、

歌える部分だけ歌えばよいのですが・・・

3.パターンを歌ってみる。

キックとスネア中心に、

キックのみ、

スネアのみ、

ハイハットのみ、

ライドのみ、

など

それぞれ性格の違う楽器です、

歌い方もそれぞれその楽器に合ったものになるはずです。

どれだけスネアハイハットをレイドバックさせるか、

どれだけキックをプッシュするか、

ハネ具合、

ブラジルなまり、

キューバなまり、

沖縄なまり

盆踊りのハネぐあい・・・

などなど

そして全体は前ノリか後ノリか。

歌えば何事も楽に出来ます。

「タタタタ・・・・」「ダダダダ・・・・」など

分析してみれば結局発音タイミングを変えてるだけです。

しかし。

「0.0何秒遅らせる」という操作や考え方はだめです。

脳に仕事を与えすぎです。

結果、ただぎこちないリズムができあがるだけです。

メトロノーム的な正確なパルスを打ち出す必要もありません、

歌えているほうが心地よく聴こえます、

事実です。

世界的に著名な方のグルーブに合わせてカウベルでも叩いてみてください、

結構いい加減です。

でもこのほうがよいのです。

アースキン氏が言ってました、

「そろえすぎるな!」と

  

4.フレーズ(フィルイン)を歌う

何かしゃべる前には知らずに息を吸ってますよね?

息継ぎの基本です。

フレーズは話し言葉です。

ニュアンスのつけ方で表情がかわります。

「おはよう」という言葉があります、

普通は軽いニュアンスで使いますよね。

ゆっくりでドスのきいたしゃべり方をしたらどうでしょう。

なにか恐怖の前ぶれみたいになりますよね。

明るい、暗い、軽い、重い、やさしい、怖い

音量は関係ないのはわかると思います。

でかく叩けば重くなるというものではありません。

小さくても重い、

でかくてもやさしい、

ここが表現のおもしろいところです。

練習するとき、

ストロークの確認、単調な練習、教則本、ルーディメント、曲集などどんなことでも、

歌っておくことが大事。

必ず息継ぎのポイントも見つけておくこと、

つまりフレーズの変わり目を見つけておくことが大事です。

息継ぎを癖にしておきましょう。

5.メロディーを歌う

ここからちょっと戸惑うかもしれませんが、

本当はここからが音楽の基本と思いたいところ。

その曲のメロディーを歌うことです。

ボーカリストになったつもりでもよし、

メロディーをてきとうに歌っているのもよし、

ボーカリストになったつもりでもよし、

あまりに自分の世界に入りすぎると人間性を疑われることがあります。

ソリスト(サックスソロとか)になったつもりで呼吸していきます。

メロディーが一番大切です。

ほとんどの音楽はそうです。

メロティーがリズム、ハーモニー、テンポ、雰囲気

が自然とわかります。(何通りの方法がある曲もありますが。)

曲を知るにはメロディーを知ること。

リズムのハーモニーもメロディーの成れの果ての姿に過ぎません。

誰かのアドリブソロもあたかもメロディーのように聴くことです。

誰かがああやったから、私はこうやった。

というのは意識のないところで起こるべきものです。

意識したり考えている時間があるとすれば、

その場の音楽から一人取り残されている状況です。

むしろ意識などしないほうが、合いの手の場所、フィルインの場所も自然とわかる。

と思いませんか?

ということは、メロディーではない他の楽器を歌ってみてもおもしろいですよね。

ピアノのフィルインとか、ギターカッティング、ベースライン、

オスティナート、オブリガード、などなど

曲をどんどん深く知ることが出来ます。

私はさすがにメインヴォーカルはとりませんが、

(歌は好きですが、上手くはないのです・・・)

コーラスを担当することはあります。

さてこうなってくると、息継ぎの場所は?

ドラムで歌っているところと関係がなくなってしまいます、

息継ぎの場所がフィルイン入れたい場所になってしまうことのほうが多いです。

メロディーに対する合いの手であるから当然ですが・・・

ということは、結局吸いながらも歌えないといけませんね。

音楽においては、「歌う」イコール「イメージ」が前提、

最初の深呼吸の話からこれまでの話はすべて重要です。

しかしここまできてしまうと呼吸は自由で、

ドラミングとは関係ないところまで来てしまったようです。

呼吸のサイクルを離れ、イメージのみによる演奏も必要かもしれません。

やっぱり単調なことが続いたり、疲れてくると、演奏中もあくびが出ます。

へんにストレスがたっまて演奏中にかかわらず深呼吸したくなります。

しかもしてしまいます。

(本番は絶対ないですよ、多分、おそらく・・・)

疲れたときは疲れたときでいいんじゃない、

限界をさらけ出すのも自然体ではないでしょうか?

極論ですが、呼吸法はやらない、かかわらないというため練習のほうが大事かもしれません。

ということはやらねばいけないのかも?

自然体であれば、呼吸法は完成しています。

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